株式会社Y-Tag 代表取締役の山本です。
この度Y-Tagは皆様のおかげで、3周年を迎えることができました。
ブランドを立ち上げた当初、3年後の姿を明確に描けていたかというと、正直そうではありませんでした。商品を作り、届け、お客さまの反応を受け止め、また作る。その繰り返しの中で気づいたら3年が経っていた——それが偽らざる実感です。
続けてこられたのは、ひとえに応援してくださったみなさまのおかげです。商品を手に取ってくださった方、SNSで反応を届けてくださった方、POPUPに足を運んでくださった方。一人ひとりの存在が、このブランドを前へ進める力になってきました。
3周年というタイミングで、Y-Tagがどのような思いで生まれ、何を大切にして続けてきたのかを、改めて言葉にしておきたいと思います。
欲しいものが、ないなら作ろう。
原点は、シンプルな欲求不満でした。
ガジェットやテックアイテムを発信し続ける中で、ずっと頭の片隅にひっかかっていたことがありました。「自分が本当に使いたいバッグやポーチが、世の中に存在しない」という事実です。
機能的なバッグは市場に溢れています。しかし、自分のライフスタイルにぴったりと馴染む一品となると、どこにも見当たらなかった。PCやガジェットを美しく収めながら、仕事にも休日にも違和感なく使える。スタイリッシュで、かつ快適。その「当たり前」が、意外にも当たり前ではありませんでした。
加えて、気づいていたことがあります。情報発信だけでは届けられない価値がある、ということです。ガジェットを紹介することはできても、「それをどう持ち運ぶか」「どんな気持ちで仕事に向かうか」は、モノがなければ伝えられない。
ならば、自分でつくる。それがY-Tag誕生の出発点でした。
ターゲットは、自分自身だった。
Y-Tagが届けたい相手は、最初から明確でした。リモートワーカーや、IT・クリエイティブ系で働くビジネスマン。バックパックにPCとガジェットを詰めて仕事へ向かい、休日はショルダーバッグにカメラやiPadを入れてカフェや街へ出かける——そういう人たちです。
そのターゲットは、紛れもなく自分自身でした。自分が欲しいものを、同じ動き方をする人に届ける。それ以上でも以下でもありませんでした。
だからこそ、妥協はしませんでした。トレンドを追うことの大切さは理解しています。それでも最終的には「自分が本当に欲しいか」に立ち返る。心からそう思えないものに、人に伝わる熱量は宿らないと信じているからです。その姿勢は、3年経った今も変わっていません。
(2023年に行ったPOPUPの写真)

「便利さ」だけでは、人の心は動かない。
ものづくりを続ける中で、あることを痛感するようになりました。便利なものは、世の中にいくらでも存在する、という事実です。
機能だけで差別化を図れば、いつかより安くより高機能なものに追い抜かれます。それでも、応援してくださっているみなさまが「なぜかY-Tagでなければ」と感じてくださる瞬間があるとすれば、それはスペックの話ではないはずです。もっと感情的な、言葉にしにくい何かが動いている。
3年間、お客さまと向き合いながら、その確信は深まり続けています。
Y-Tagが届けたいのは、「余白」という感覚。
たどり着いたのが、「余白」という概念です。
日々の業務に追われるだけでは、新しいアイデアは生まれません。少し立ち止まり、頭の中が整理されたとき、不思議と次の一手が見えてくる。挑戦を決断できるのも、失敗を恐れず前へ踏み出せるのも、たいていそういう瞬間です。
余白とは、無機質な空白や静けさではありません。仕事へのモチベーションが高まる感覚。気持ちが前向きに切り替わる瞬間。それが、Y-Tagの考える「余白」です。
Y-Tagのバッグを背負うことで、朝少しだけ気持ちが上向く。今日も挑戦しようと思える。そういう日常の小さな変化を、このブランドを通じて届けていきたいと考えています。
Y-Tagを選んでくださった理由の中に、その感覚が少しでもあったなら、それ以上に嬉しいことはありません。

これからも、一緒に。
3年間で、多くのことをお客さまから教えていただきました。
POPUPでブランドについて誰よりも深く語ってくれたお客さま。街中で偶然Y-Tagを背負っている方を見かけ、思わず声をかけた日のこと。画面の向こうに、感情を持って選んでくださっている方がいる。時には厳しいお言葉をいただくこともありました。
——その事実が、ものづくりを続ける原動力になっています。
続けてきてよかった、と心から思います。
便利なバッグは世の中にいくらでもあります。その中でY-Tagを選んでくださったみなさまに、「買ってよかった」と思い続けていただけるブランドであること。4年目もその一点に向かって、妥協なく走り続けます。
引き続き、Y-Tagをよろしくお願いいたします。
株式会社Y-Tag 代表取締役 山本晃貴